香川県はうどんの国で高松市はうどんの町

讃岐うどんのメニュー

メニューも豊富な香川県高松市の讃岐うどん。

香川県がうどんの産地で有名なのはグルメな皆さんは知っているでしょうし、 この地方の方が毎日数回うどんを食べていることも面白エピソードとして聞いたこと があると思いますが、同時に「そんなに食べてて飽きないのかな?」と不審に思う 疑り深い方だっているのではないでしょうか。 焼肉が好きな人だって毎日カルビを食べてはいませんし、たまにはジンギスカンを 食べたりハンバーグ屋へ行ったり、変化を付けてお食事を楽しんでいるでしょう。 なのでしょっちゅううどんを食べていると噂で聞いても素直に信じることは不可、 大袈裟に伝聞が広まっていると思うのも無理はありません。 ですがもし讃岐うどんに多くのメニュー、バリエーションがあったらどうでしょう。 単一の料理を食べ続けるのではなく違った調理をされたうどんなら、毎日でも毎食 でもどんとこい、になるのも納得ですよね。 毎日朝晩ふりかけゴハンでは食卓につく前からうんざりするでしょうが、お茶漬け やタマゴがけゴハン、おかゆやチャーハンといったものがローテーションに入れば 1日3回でも5回でも、喜んでゴハンを食べられるのと同じです。 うどん国では毎日同じものを食べている、というのも言い方が少しおかしいだけで、 食べ方を変化させた讃岐うどんがテーブルの上に出てくるだけのことなのです。 主食がゴハンではない、うどんなのだと言えばいいのでしょうか。 地方によって食文化が違うというのは当たり前のことで、埼玉県や静岡県では ゴハンはおかずではなく主食だとされていますがそうではない地域もあるのです。 おかず交換会で白米を差し出す地域だってあるかもしれないのです。 ということで香川県民の主食、讃岐うどんのメニューについて解説してみようと 思いますが、基本は全てうどんなのを理解したうえで進んでください。 一番オーソドックスなメニューはかけうどんで、丼の中におつゆとうどんが入って いるシンプルな作りで、シンプルイズベストを体現した作品です。 出汁はカツオ節とイリコ系が主力になります。 ざるうどんもありますがこれは高松市以外のうどん屋にもありますので解説は不要 でしょうし、今回はスルーさせてもらいます。 ぶっかけうどんもシンプルさでは負けておらず、おつゆをかけてあるのでそのまま 食べられるざるうどんのような形になります。 しょうゆうどんも簡素になっていますが、手間を加えることでより自分好みの味に 昇華させることもできるので自信のある人はこれを選ぶことも多そうです。 ベースはうどんに醤油をかけるだけになり、そこから薬味を加えたりレモン汁で 味を整えて変化させるので、経験を積むほどおいしくアレンジさせることが簡単 になるという高松市民にはうってつけのメニューです。 逆に初めてや2回目の方だと味の調整が難しく、慣れるまでは試行錯誤して好みの 一品を手探りしながら探求することになるでしょう。 でもしょうゆをかけただけでも充分なおいしさですし、とんでもないヘマをしない 限りは楽しめる範囲の出来栄えになるでしょうからそう心配はいりません。 釜揚げうどんはそこそこ有名なうどん屋さんならメニューにも載っていそうな品で、 釜の中で茹でた麺と釜の湯を一緒に容器に移してお客さんに提供するメニューです。 念のため説明しますと釜の中で茹でた麺を取り上げる時はお湯をきるのが通常の 流れで、茹でるのに使っていた釜の中の湯をそのまま出すことはありません。 ラーメンでもつけめんでも茹で湯に入れたままお客さんの前に出されることはない のでちょっと珍しいと喜ぶ方も多いそうです。 熱々のお湯と共に出てくる釜揚げうどんは寒い季節に食べたい一品でしょう。 ですが暑い時こそ熱を帯びたものを食べたい、という人もいるので一年を通して オーダーされる人気メニューです。 他にもゲソの天ぷらを載せたゲソ天うどん、生卵を載せた釜玉うどんなんかもあり、 またお店ごとの特色も持つメニューを挙げたらきりがないほどです。